ここは僕の部屋。僕の与えられ僕が僕のものにした僕の部屋僕だけの部屋。

これは僕のパソコン。パーソナルにいろいろなことが出来る電子計算機名前はVAIO-R去年の夏ごろに祖母から貰ったデスクトップ・パソコン。

外は暗い。僕の部屋の出窓は真っ黒に塗りつぶされているまるで黒の他には何にもないみたいにそこに部屋の明かりで全反射した部屋の中の景色主に白い壁そこにはられたスナップ写真が映る。

窓にはカーテン。白いカーテン。窓の外に確かにあるはずの世界と僕と僕の部屋を繋いで隠す薄いカーテン。

タイトルをつける「白い部屋」僕は呼吸する心臓は鼓動するパソコンからは得体の知れないBGMが聞こえてくる首が痛い僕はベッドの上。

時計がカチカチカチカチネジを巻く車がゴウゴウゴウゴウ風を裂く計算機がブンブン唸る僕は悩んでいる。僕の求めるものは何神に問いただす返事が聞こえない勝手な問いを続ける僕は誰?

僕が答える答えるのは僕君は誰神に問う資格を僕は知らない方法を知らない神に問うたことはないそれは僕への投げかけ僕は神?

机の端をとんとん叩く両方の手で拳を作ってリズムよく机はガラス鉄の枠にガラスがはまっている机は僕の拳にぶつかってとんとん音を鳴らす不快な音をリズム良く止めようとする止まらない叩き続ける机は鳴らす耳は聞く首が痛い何かの儀式に似ている何かを呼び出したりするときにとんとんとんとんリズムをつくる何を召喚している僕は知らない手は止まらない止まった。ベッドの上に知らないものが浮いている僕は何も呼び出してない呼び出したくない必要ないやっぱり呼んだかもしれない変なリズムをつくって今も手が勝手に動く不思議な動きをはじめる宙に向かって不思議な動きをしているベッドの上に変なものが浮いている僕はベッドの上に座っている首が痛い変なものが言った。こんにちは

ぼくも言うこんにちは日常会話昼の挨拶こんにちはから世界が生まれた全ての始まりハローハローないと会議は始まらないトイレに行けないはやく行かせてもれそうだいやそうでもないこんにちはしらないものクッキー食べますか。

どるどるどるどる音を立てる折りたたみ式のベッドを足で叩く僕はベッドの上にいるどるどる音が鳴るベッドを叩くとばねやねじや接続部分がどるどるどるどる音を立てるどうしてそんな音が出るのか僕は知らない知りたくも無いへんなやつは動かないしゃべらないつついてみようかいやだ触りたくない僕は気まずい姉の彼氏と二人きりにされて会話が途切れたときのように気まずいそれ以上にそうだ問うて見よう見た。

どうすればお金持ちになれますかまてやめろ初対面でそれはまずいはじめて出会ってお金持ちになる方法を聞く人はまずい無いいやぼくのシルカギリ聞いたことが無いだめだでももう口から飛び出した言葉取り返そうともがくもどらないますます気まずい僕は深呼吸彼はため息。

お金持ちになりたいわけじゃないごめん嘘なりたいです。 僕は困るほかに聞くことが無い聞かなくてもいいと思う僕は呼吸する肩が痛い耳垢が気になるめんぼうはどこ。

BGMに合せてどるどる叩くパソコンから聞こえてくるBGMに合せてベッドがどるどる鳴り足が疲れた叩くのを止めるまた何か召喚しそうだもうお腹いっぱいクッキー食べたい実を言うとそれほど好きでない猫が好き猫は食べない死体を見かける町で死んだ猫がいる質問する猫は好きですか?

へんなの答えない僕は怒りすら感じシャープペンシルというなの凶器を右手に握り憤怒カチカチ親指で芯を押し出す折れそうだ僕の心と一緒に折れてしまえ気持ち悪いポエム洗剤貰ってもうちはお断りです猫はなんで死ぬんですか変なの答えた生きてるから。

生きてるから猫死ぬ知ってる僕は朝飯より早く知ってるでもわからないなんで猫死ぬの僕なんで生きてるんですか変なの答える君死ぬアホかそんなこと知ってる猫生きるから死ぬ僕死ぬから生きる誰にでも分かるはみがきより早く僕死ぬ?僕死ぬの死なない?なら生きてない僕生きてる?わからないどうでもいい寝る。

ベッドに仰向けになった瞬間へんのが目に入る気がする僕はベッドに座ってる首が痛い。寝かせてくれ僕はキーを打つ今日はいい天気でした正直なところ一度も外を見ていない。

もういいだろう疲れたんだ寝かせてくれ何も考えたくないお呼びじゃない呼んだ覚えはない少なくとも僕にはもしかして机をとんとん叩いたあれは何かを呼び出そうとしていたのだろうか考える分からない眠い寝かせてくれ眠り睡眠スリープ人は一日の三分の一を寝て過ごす休息休憩身体精神脳記憶ベッドの上でまだ寝ない眠れない眠りたいもういいんだ何も考えることは無いベッドに倒れる折りたたみベッドに対して水平に重なる僕は仰向け眼の先には知らないもの直ぐ近くを浮いてるはやく沈め眼を瞑る恐怖あれはなに何をするのぼくを食べないで僕はおいしくないのだから目を開けるまだそこにいる。

諦める腹を決める好きにしてください死んでもいいのだから好きにしてください僕は眠りたい眠りに落ちる瞼の裏に闇が広がる何も見えない力を抜くどるどるどるどる夢に落ちていくここはどこ夢の中写真で見た大草原寝ている僕の上に知らないものが浮いている勘弁してください。

青い雲白い空見たコとが無い大地燃える星太陽風強い風シャツが揺れるここは知らない場所夢の中。何故僕は夢を見る?記憶の中から浮かび上がる情報脳の認識した世界記憶映像化瞼は閉じたまま僕は夢を見る見ているもの僕の記憶大草原は直ぐに消える僕の部屋に変わるここが僕の世界僕だけの世界僕の中の唯一の世界僕はひこもりではないベッドの上にいる立っているベッドから降りるここは夢の中それとも現実変なのはそこにいるベッドの上空に浮いている頭がぶつかりそうになった。ベッドが音を立てるミシリ。

僕の頭にもヒビが入ったミシリ。わけのわからないことを口走りそうになるうどんよりそばがすきだそんなことはどうでもいい今は兎に角爪楊枝の尖ってない方のぽきぽき折れやすいところをぽきぽき折って床に撒き散らす後で拾うかき集めるゴミ箱へ落とす長いほうを戻す爪楊枝入れに戻す短くて使いにくい頭にヒビが入る頭頂部から前頭葉に掛けてシップが局地的に張られているかのように少しずつ少しずつヒビが伸びてゆくような嗚呼もう寝よう寝ているんだっけ爪楊枝はどこ?

僕は何を求めて喘いでいるのだろう何が苦しくて泣いているのだろう足元を見た僕の影があった。星も月も家の灯りも無いただ黒いだけの窓の外それが偽者であっても僕には関係が無いということ僕は問うた。

「どうすればいいと思う。どこに行けばいいと思う?」

それは言った

「行きたいところへ」

窓を開けて外に出た。